この街に次の世代を残す。
 その議論を今すぐ始めたい。


  今、「地方の時代」といわれます。
それはいったいなんなのかと考えると、きっと「地方の底力が試されている」そんな時代を迎えようとしているということだと思います。
それぞれの地域が独自の色を出し合い、競いあう・・・その中で地域を活性化し、
日本を元気にしていこうという大変「夢」のある試みであると思っています。
最近の東北地域の「どぶろく特区」や九州の「ロボット特区という考え方や、
高知県の「海洋深層水」を鍵とした新たなまちづくり・雇用の創出など全国に目をやれば、地方の時代の胎動が感じられます。

  さて、では「地方の底力」っていったいなんなのか?それは財源や権限の中央からの移譲や、
市町村合併といった枠組みの問題だけではなく、
それ以上に「人」が「人材」が「アイデア」が「地域力」が求められている時代なのではないかと思うのです。

  東京や大阪・京都といった地域にはいつも人や情報が集まってくるからそれでいい。
地方の時代を元気に乗り越えることができるでしょう。では一方、この茨城は水戸は・・・。
もちろん、水戸が東京になる必要はないと思います。
でも、地方の時代にこの街がどういうアイデアで地域力を育てていくのかという議論を始めなければいけないと思うのです。

  7年前、高校を卒業しました。一緒にこの水戸を離れた同級生は、東京や大阪へ進学し就職しなかなか帰ってきません。
この街に戻った僕は多くの同級生のお宅を訪ねましたが、残っている人は少ない。
もちろん近年の就職難の問題など、様々な要素があると思いますが、
今必要なことはこの地元で就職したいと思ったときにそれをサポートしてあげられるシステム、
若年層の地域雇用の創出、更には「水戸に戻ってきたい」と思える魅力あるまちづくりや
地域についての学びを大切にした教育づくりに向けての努力が求められているように思います。

  水戸には4月になれば毎年新たに、県下から多くの高校生が、全国からは大学生が集まってきます。
全国的な知名度も高い都市でもあります。決して人がこない街ではない。
何かのご縁でこの水戸に繋がった人々にこのまちの魅力を伝える努力、定着に向けて、
人と人、地域とのつながりを生み出すためのチャレンジショップ・地域活動支援などその仕掛け作りが今求められています。
もう待ったなしです。


若い世代だけの問題ではない。
地域の高齢化への対応が大切。



なんだ川崎は若い奴らの話しかしないのかといわれますがそれは違います。

  二人で一人のお年寄りを支えるという時代を迎えるに当たり、福祉を支える地域の力が求められています。
しかしながら私たち世代がともに育ったニュータウンに目をやれば子供たちが街を離れ、
お父さんとお母さんだけが残さているといった様子です。
今は、まだ大丈夫だけれども、十年二十年たった後のこと・・・地域の安全をどう保つのか、地域福祉をどう充実させていくのかが心配です。
地域のピンポイント的な高齢化が進んでいます。

  若い世代を地域に残すことは、地域の活力に繋がることのみならず、
高齢化社会の地域の安心を創る上でも欠かせない視点だと思います。

  地域の伝統や知恵を繋ぐためにも学校を中心とした地域の世代を越えた対話の輪づくりの必要性も強く感じます。
共働き、核家族化といった時代に育ってきた僕たち世代ならではの視点です。

水戸市議会議員 川崎アツシ